先日はスーパームーンだったようで、母から、今日はスーパームーンだよ、と報告があったのを、いまだ明るい今日の月を見て思い出した。
スーパーな名残でかなり煌々としており、けれど半月で、口みたいだ。にっこり口。いびつだ。満月は整った美しさがあるが、個人的には欠けている方が惹かれるものがある。愛嬌というか、親しみのような愛しさというか。
満月はその空で星を従えている絶対的な気高さがあるのに、欠けている月は他の星と馴染んでいるように見える。あどけなさ、包容力...さしずめキャラもののエプロンを着た、ふくよかな弁当屋の気のいいおばちゃんである。みんな大好き。それなら星座は弁当で、夜空は弁当屋になってしまった。なんて幸せなこと。
月の近くに、明るい点があった。口の上のほくろだ。坂の上の雲かいな。それはそうと、同じくらい明るいから、月とセットに見える。それか、双子説だ。むかし習った。月に隕石が衝突して欠けたように見える。月は地球になって、かけらは月になる。
なんてことはなく、明るいなら惑星か、金色だから金星か、と安直に思ったりして、結局スマホを取り出した。でも金星は金色だし、火星は赤い。分かりやすい。惑星全部イメージ通りの色にしてくれたらいいのに。そうしたら木星は茶色で、土星も茶色で、天王星は何色だ。分かりにくくなった。星空アプリを空にかざすと、木星だった。...どっちだ?
木星と土星に関わる事柄をよく混同する。ジュピターがどっち、輪っかがあるのがどっち、明るいのがどっち...考えたら分かる、左右盲と同じだ。パッと言われて分からない。教習所で左右を間違えるという、左右盲の鉄板ネタを誇らしげに話し、ジュピターと言われて歌い出すそこのアナタ。チコちゃんに叱られますよ。でも、左右盲が割とありがちな脳の欠陥なら、この星の混同もそれなりにあるあるなのでは。彼にも名前をつけてあげて。語感的に「土木」にしたいがそれはドボクだし、順番的にも気持ち悪い。
それならば、「木土盲」ということで、手打ちにしちゃあくれねえか。
2025.11.10




